研究課題
基盤研究(B)
近年我々は可視光を用いてCO2をギ酸へと変換する非遷移金属触媒系を開発した(Nat. Chem. 2023, 15, 794)。この反応では犠牲還元剤を用いる必要があり実用化に障壁があった。そこで本研究では、遷移金属を用いずに水を電子源とするための普遍的学理を構築し、犠牲還元剤を用いないCO2光還元反応を開発することを目的とする。非遷移金属触媒系による高効率な水の光酸化反応や犠牲還元剤を用いないCO2光還元反応に関する報告例はこれまで皆無であり、学術的な独自性と創造性は高い。