研究課題
基盤研究(B)
液-液相分離(LLPS)により生成した液滴内におけるタンパク質と薬剤等との結合を定量的に評価する技術を開発する。LLPSはタンパク質が高濃度の液滴を形成する現象である。形成された液滴は様々な生体分子間相互作用の場となる。このため、液滴内部の生体分子を標的とした薬剤等が検討されているが、その効果や特異性を非標識・非破壊かつ定量的に評価する手法はない。そこで本研究ではラマン顕微鏡を応用し、液滴内における結合の熱力学的パラメーターを網羅的に取得する。本技術を開発することで、任意の液滴内の生体分子間相互作用や液滴内のタンパク質を標的とした薬剤の性能の定量的な評価が可能になる。