研究課題
基盤研究(B)
血液凝固異常症は血液凝固因子の一つ又は複数因子の先天・後天的な異常が引き起こす血性慢性疾患であり、様々な要因・症状の患者が存在する。現検査法は異常因子の特定に要する時間やコストに課題があり、さらに特定困難な因子や診断困難な軽度や無症状の患者も存在する。このような背景のもと、分子認識型核酸(核酸アプタマー)の獲得と同分子の構造最適化の研究実績を有する東大・吉本と、機械学習を利用する分析手法の研究開発の実績をもつ産総研・冨田らが協力し、血液凝固関連因子欠損症の「血液中で1ないしは2つの凝固分子が欠損」という状態を、迅速かつ高精度にワンステップで識別する新規分析手法の構築を試みる。