研究課題
基盤研究(B)
近年、環境への負荷が少ない材料の創製が望まれている。材料の耐久年数を延ばすことができれば、廃棄物量を削減することができる。材料に損傷が生じた場合、物理的な損傷を修復し、それ自体で機能を回復する能力をもたせることで、捨てずに使い続けることが可能な材料を創製することにつながる。本研究では、トレードオフの関係にある材料の機械強度と修復速度の両者を改良した新規超分子材料の実現を目指す。分子間の物理的な束縛力により形成される「多重ヘリックス構造」、「超分子科学的な連結」、そして自己集積化の「配向性」をもって、これまでにない高い靭性を達成させる。