研究課題
基盤研究(B)
高分子鎖は界面においてバルクと異なる特性を示すことは広く認識されているが、高分子の物性を理解する上で最も重要な分子運動性は未だ十分に明らかになっていない。本研究は、界面における高分子材料の階層的なダイナミクスを様々な量子ビームを駆使して明らかにしようとするものである。高分子鎖の運動性を時間分解中性子反射率法やミュオンスピン緩和法など界面選択的な複数の計測技術を複合的に用いた計測法、さらに、機械学習を導入したデータ処理・解析法を開発する。これによってナノ秒領域から分・時間にわたる広い時間スケールの高分子の界面ダイナミクスを明らかにする。