研究課題
基盤研究(B)
水中で自発的に進行する分子の自己集合は、低エネルギーかつ環境低付加な材料創成手法として有用である。本研究では、セルロースオリゴマー(セロオリゴ糖)が水中で自己集合する際に、系内に共存する他の水溶性多糖と糖鎖間相互作用することで生成される新規な多糖系複合ゲルに焦点をあて、分子・集合構造や物性が高度に制御された多糖系複合ゲルを自在構築するための基礎知見を獲得するとともに、潜在する革新的な機能を開拓することを目的とする。複合化可能な水溶性多糖の種類や特徴、セロオリゴ糖と水溶性多糖との相互作用の駆動力、ゲルの生成メカニズム、ゲルの構造や物性の制御因子、特徴的な機能や利用可能性などを明らかにする。