研究課題
基盤研究(B)
本研究では,結晶性多孔ポリマーである共有結合性有機構造体(COF)が示すゲスト応答特性の,体系的理解に取り組む.この目的が達成されれば,COFの特長を最大限に活かした優れたセンシング材料の創出に向け,明確な設計指針を得ることができる.高精度なセンシングは,迅速・簡便な環境測定や早期疾病診断などを実現するための基盤技術であり,本研究の発展性は大きい.さらにその成果は,空孔内におけるゲスト分子の作用や拡散挙動に関する新たな知見を含む点で,センシングだけでなく結晶性多孔ポリマーを用いた触媒やエネルギー変換などにも広く波及効果をもつと考えられる.