研究課題
基盤研究(B)
医療・センサ・セキュリティ材料などの広い分野で近赤外光を活用する有機材料が注目を集める一方、これらは近赤外光特性以外の複数の機能を集積させる必要があり、多彩なニーズに沿った材料の創出は現在でも自在とは言えない。本研究では独自に開発した近赤外光と強く相互作用し、官能基化が容易な近赤外色素骨格であるボール型金属錯体を用い、機能性ユニットとの複合化・多量化によりキラル特性、多段階電子授受特性を付与した新規近赤外機能材料の開発を行う。結果、近赤外光特性を核とした機能集積が可能であることを示し、波長選択フィルタや光線力学療法増感剤、光電変換材料など自在かつ多彩なニーズに沿った機能性近赤外色素を提案する。