研究課題
基盤研究(B)
従来型固体酸化物型燃料電池(SOFC)では、作動温度の変動に起因する電解質の熱劣化が課題となっている。そこで、熱的安定性の最適化、さらにイオン伝導性の促進を兼ね備えた複合機能材料が必要である。現状では、これらの多元的要件を全て満たすような材料は確立されていない。申請者はコアシェル型相変化物質にイオン伝導性を付与する新規合成に成功し、界面効果による熱的安定性を発見した。本研究では、これらの結果を基に、SOFCに適した作動温度範囲で高蓄熱密度材とイオン伝導体材料を一体化した新規複合材料を合成する。構造解析から、イオン活性、熱膨張整合性、界面力、亀裂伝播、焼結助剤効果のメカニズムを解明する。