研究課題
基盤研究(B)
全固体電池の固体電解質界面で起こるイオン輸送現象の解明が求められている。しかし、微小な界面領域を実験的に観察することは難しく、成形条件や材料の組み合わせ等、界面に影響を与える因子を試行錯誤的に最適化している状況にある。本研究は、固体NMRと計算化学・データ科学を融合して、固体界面の3次元原子構造の決定を目指す。界面原子をNMR活性核でラベリングして固体NMR信号を選択的に取得し、界面原子の構造を決定することを試みる。界面原子の構造解析ルートを確立することで、バルク状態にない界面での乱れた構造を精密に決定し、巨視的な電池特性と界面構造との関係を明らかにする。