研究課題
基盤研究(B)
癌の獲得多剤耐性や医薬品の体内動態の決定要因となっている多剤排出輸送体ABCB1は、多種多様な化合物を細胞外へ排出する機能を持っている。このような不思議な機能をどんな分子構造によって実現しているのかを解明するため、基質構造を工夫して、ABCB1と結合した状態を低温電子顕微鏡による観測とX線結晶解析を併用することにより、原子レベルの立体構造に基づいて明らかにする。この結果から、新たな医薬デザインの設計指針が得られると期待される。