研究課題
基盤研究(B)
本研究では、マラリア原虫のもつ小胞体膜上のカルシウムポンプ(PfATP6)に着目した、新しい抗マラリア薬リード化合物を創製する。申請者がこれまでに発見している強力な哺乳類カルシウムポンプ(SERCA)阻害剤ビセリングビアサイド(BLS)およびイエゾシド(IZS)を基盤とし、その化学構造を改変することで高い選択毒性を発揮するPfATP6阻害剤を生み出す。また、細胞形態やCa2+濃度の変化を観察する独自の生物活性評価法を指標として、抗マラリア薬への展開が可能な新しいカルシウムポンプ阻害剤を海洋シアノバクテリアから発見する