研究課題
基盤研究(B)
ほぼすべての膜タンパク質には糖鎖が付加しており,糖鎖は,フォールディングなどの生合成過程に重要なほか,分解や活性制御,細胞外小胞(EV)への分泌などにも関与し,膜タンパク質の恒常性(プロテオスタシス)制御のカギをにぎる.本研究では,申請者の強みである糖鎖合成を基盤として,糖鎖による膜タンパク質のプロテオスタシス制御に迫る.そのために,膜タンパク質に合成糖鎖を自在に導入する技術(糖鎖ケミカルノックイン),さらには,糖鎖生合成に干渉する技術(糖鎖生合成ハイジャック)を開発する.これらの革新的技術により,各々の糖鎖構造がプロテオスタシスに及ぼす影響を解析し,その制御を目指す.