研究課題
基盤研究(B)
栄養源の取り込みは代謝の最前線であり、膜で囲まれた反応系内の各種化合物濃度を最適に保つために、厳密に制御されている。本研究は、酵母において栄養源の取り込みや排出を担う輸送体の1)分解による量的制御機構の解明、2)分解と局在の制御による物質生産への応用、3)分解の生物学的意義の理解を目指す。輸送体は、原形質膜→エンドソーム→液胞を経由して分解される。それぞれのオルガネラでのユビキチン化が目印となり選別されるが、どのように輸送体を識別してユビキチン化するか明らかでない。この機構を明らかにし、膜輸送体の局在制御を介した発酵生産に応用する。さらに、輸送体不活性化の生物学的意義の理解も目指す。