研究課題
基盤研究(B)
従来の微生物学では、プラスミドは宿主細菌に薬剤耐性や難分解性物質分解能などの新規形質を付与するだけの遺伝因子と捉えられてきたが、実際にはプラスミド由来の形質とは無関係な表現型の変化や染色体上遺伝子の転写変動を引き起こす。我々はこのメカニズムの一端に、プラスミド獲得に伴う核様体再構築の過程が存在すると考えた。本研究ではプラスミドpCAR1と宿主Pseudomonas putida KT2440株をモデルとして、宿主の核様体構造がpCAR1保持によりどのように変化するのかを捉え、そのメカニズムを解明する。