研究課題
基盤研究(B)
酵母を特徴づける「高いエタノール耐性」のメカニズムは未だに不明であり、毒物であるエタノールを酵母が解毒・分解せずに高濃度まで産生できる理由は謎のままである。代表者らは、高濃度エタノールが酵母細胞内タンパク質の変性を引き起こすことを明らかにし、変性・凝集したタンパク質をバイシャペロンシステム (BCS) で修復・再生することがエタノール耐性や発酵能を維持する上で重要だということを見出してきた。本研究では、BCSによる修復・再生の対象となるタンパク質を網羅的に同定するとともに、BCSが働かない場合に高濃度エタノール下で失われる機能を解析し、エタノール耐性に必要なタンパク質とその機能を解明する。