研究課題
基盤研究(B)
細胞核サイズはほとんどの生物で厳密に制御され、核と細胞全体の体積比(N/C ratio)が一定に保たれている。分裂酵母のN/C ratioは0.08を示し、細胞周期を通して一定に維持されることが示されたことから、固有のN/C ratioに基づき、細胞サイズと連動して核サイズを適切に制御する機構の存在が示唆された。しかし、生物固有のN/C ratioを決めるメカニズムは不明である。本研究では、分裂酵母のN/C ratio増加変異体を用いた解析から、N/C ratioを規定する核サイズセンサーを特定し、当該センサーによる核サイズ制御メカニズムを解明する。さらに、N/C ratio制御法も開発する。