研究課題
基盤研究(B)
複合スフィンゴ脂質は、真核生物の生体膜の機能維持において要となる分子であり、その代謝異常で多岐に渡る細胞機能異常が引き起こされる。このリスク回避には、「スフィンゴ脂質の量的バランスの崩壊を未然に防ぐ」ことと「スフィンゴ脂質が崩壊した状況下でいかに生き抜くか」の両方が重要となる。本研究は出芽酵母を用いて、スフィンゴ脂質の代謝異常の危機の晒された際に作動すると考えられる救済機構を、3段階に分けて解明する。これによって、生命維持にとって極めて重要なスフィンゴ脂質という生体膜の異常に対して、生物が持ち備えている生存戦略の総合的解明を目指す。