研究課題
基盤研究(B)
温帯以北に生息する植物は、致死的でない低温にある一定期間曝されると、次に襲ってくるさらに低い温度に対する耐性を獲得する。この現象は「低温馴化」と呼ばれ、植物は低温馴化中に数多くの遺伝子の発現を誘導して高い耐寒性を獲得している。本研究では、「植物の耐寒性に影響する分子」を用いた新たなアプローチにより、植物の低温センシング機構の解明を試みる。得られた成果により植物の低温シグナル伝達最上流を理解し、冷害、凍霜害予防のための基盤を確立する。