MFS型多剤排出輸送体の脱オーファン化:薬剤排出と生理基質輸送の両阻害

• 研究課題/領域番号: 24K01688
• 研究種目: 基盤研究(B)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 審査区分: 小区分38030:応用生物化学関連
• 研究機関: 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構
• 研究代表者: 田辺 幹雄 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 物質構造科学研究所, 特任准教授 (00716871)
• 研究分担者: 野村 紀通 京都大学, 医学研究科, 准教授 (10314246) ; 広川 貴次 筑波大学, 医学医療系, 教授 (20357867)
• 研究期間 (年度): 2024-04-01 – 2028-03-31
• 研究課題ステータス: 交付 (2024年度)
• 配分額: 18,720千円 (直接経費: 14,400千円、間接経費: 4,320千円); 2027年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円); 2026年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円); 2025年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円); 2024年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
• キーワード: 薬剤排出輸送体 / 脱オーファン化 / 膜輸送 / 構造解析

研究開始時の研究の概要

細菌膜上に存在するMFS型の多剤排出輸送体は、細胞質からペリプラズム領域への薬剤排出に重要な役割を果たす。本申請は生化学、構造解析、分子動力学シミュレーションを中心としたインシリコ解析を活用し、1)MFS型多剤排出輸送体の膜内での輸送機構の解明を試み、輸送サイクルにおいてトランジェントに現れる構造状態を認識したアロステリック阻害についての知見を得る。また薬剤耐性の深刻な黄色ブドウ球菌、アシネトバクターのMFS型多剤排出輸送体について2)細菌内での本来の役割を探索/発見(脱オーファン化)し、その生理活性を制御することで細菌病原性の抑制が可能かどうかを検証する。