研究課題
基盤研究(B)
シストセンチュウは作物の根に寄生して大幅な減収を引き起こす最重要害虫である。シスト卵は寄主植物の根から分泌される孵化促進物質(Hatching Factor: HF)を感知して孵化し感染することが知られており、20年以上前に、マメ科からグリシノエクレピン、ジャガイモからソラノエクレピンAが単離構造決定されたが、それ以降、エクレピン類の検出や生合成などの報告は皆無であった。我々はジャガイモシストセンチュウに対する新規HFソラノエクレピンBを単離構造決定し、5つの生合成遺伝子を同定した。この知見を基盤として、本課題では、エクレピン類生合成系の全貌を解明する。