研究課題
基盤研究(B)
カラメルは、砂糖の加熱による熱分解と複雑な重合反応により生成される褐色物質である。熱分解で生じたフルクトースが再重合する際に多様な結合様式を有するフルクト二糖や、更に脱水縮合したDi-Fructose Anhydride (DFA)などのカラメル化糖が生成される。我々は、ビフィズス菌などの腸内細菌からDFAの分解を担う新たな糖質分解酵素を発見した。そこで、カラメル化糖の生成の仕組みと腸内細菌による分解の仕組みを解析することで、カラメル化糖をしたたかに利用する腸内細菌の生存戦略を理解し、嗜好品としてのカラメル化糖にプレバイオティクスとしての新たな価値の付与を目指す。