研究課題
基盤研究(B)
食品中の機能性成分であるポリフェノールなどは抱合代謝物として生体内に留まり、一部は脱抱合過程を通して活性体に変換される。従って、体内における抱合代謝物への変換、輸送及び排泄過程が機能発現を規定する。とくに抱合代謝物の体内動態を規定する異物輸送体による排泄過程は、体内循環特性を有するポリフェノールの生体利用率に大きく関与する。本申請では、異物代謝酵素発現酵母を用いて合成した代謝物に対する異物輸送体の輸送能を評価する。さらに、各ポリフェノール代謝物の輸送特性の結果に基づき生体内組織における排泄過程の寄与を明らかにして、ポリフェノール抱合代謝物動態の総合的理解を通して真の作用メカニズム解明を目指す。