研究課題
基盤研究(B)
遺伝的に均一なマウスでも、加齢性難聴の進行には大きな個体差が生じることから、後天的に決定される体質のようなものが存在することが示唆された。これまでに蓄積したデータから機会学習モデルを構築したところ、聴力低下前の若齢時の聴力データから、将来的な難聴進行の予測が可能であったことから、若齢時にはこの違いが存在することが判明した。そこで、この予測差を生み出す聴力データや聴覚組織を詳細に解析することで、“難聴体質”の本体を明らかにするとともに、その成立や介入方法について解明を試みる。また、これまでの食による予防研究と融合することで、個々の体質に応じた難聴予防法の理論構築を目指す。