研究課題
基盤研究(B)
天然ゴムは、石油化学ポリマーでは代替不可能な物性を示す高機能性材料であり、その高生産のためには生合成機構の理解が不可欠である。これまでに申請者らは、天然ゴム合成酵素を同定し、それをラテックス中に存在するゴム粒子(RP)上に導入することで、世界で初めて組換え酵素による天然ゴム合成に成功した。天然ゴム合成酵素はRP膜上でタンパク質複合体として存在することが示唆されたが、その全容は未解明である。本計画では、両親媒性コポリマーを用いRP膜をナノディスクとして可溶化・精製することで、天然ゴム合成酵素の近傍のタンパク質・膜脂質組成を解明し、それを人工膜系で再構成することで、天然ゴム合成機構を解明する。