研究課題
基盤研究(B)
エネルギー産生を担うミトコンドリアは、分裂と融合によるダイナミックな形態変化を示し、この形態制御はミトコンドリアの恒常性維持において極めて重要である。形態制御の破綻、例えば、分裂因子Drp1の変異は神経変性疾患などの病態を引き起こすが、根本的な治療法は見つかっていない。申請者らは、酵母を用いたミトコンドリア分解機構の研究過程において、Drp1とは完全に異なる新規分裂因子Atg44およびそのパラログを同定している。本研究では、これら新規因子を介したミトコンドリア分裂機構の全容解明に加え、遺伝子治療を見据えたDrp1変異細胞の表現型を回復させるAtg44の異種発現系の構築に挑む。