研究課題
基盤研究(B)
生物は、外界の変化を受容体により感知し、適切なシグナル出力を行うことで柔軟に対処している。シグナルの出力には、それを支える代謝リソース(糖、アミノ酸、イオンなど)が細胞内に十分量存在することが重要である。しかし、細胞内の代謝リソースの存在を分子シグナルへ変換する機構や、それを外界刺激応答へ伝達・入力する機構は解析例が乏しく不明な点が多い。本研究では、代謝リソースとして「糖」、外部刺激応答として「植物免疫」を題材として取り上げ、糖が分子シグナルに変換され植物免疫シグナルの出力を調整する機構の分子メカニズムの解明に挑み、細胞内環境とシグナル強度との関連性について理解を深める。