研究課題
基盤研究(B)
日本のコムギ系統から見出された新規のコムギいもち病抵抗性遺伝子を単離・同定し、その機能を明らかにし、新規の抵抗性品種育成に結びつけていく。さらに、コムギの系統進化や日本での品種育成の過程で、それらの遺伝子がなぜこれまでに遭遇したことのないいもち病への抵抗性を発現するに至ったかを、種間や系統間での遺伝子構造や発現比較を通じて、遺伝子進化の面から推定していくことを目的としている。世界的に重要な食用作物であるコムギの安定的な生産に貢献するという応用的側面はもとより、植物と微生物の相互作用・共進化といった基礎的な側面に対しても興味深い知見を提供できると考えている。