研究課題
基盤研究(B)
イネの出穂期制御は栽培期間に影響することにより間接的に収量性に影響を与えると考えられている一方で、フロリゲンの研究はフロリゲンが収量構成要素の決定へも直接的に関与することを示唆していた。そこで、本研究では、出穂期制御の要であるフロリゲン転写制御機構を介したフロリゲン産生がおよぼす花序分裂組織の分化過程への影響について、フロリゲンおよび、その下流で機能する花芽形成誘導遺伝子を指標に、分子遺伝学的な手法を駆使して明らかにする。また、一穂籾数増大効果を持つ施肥環境と出穂期変異の相互作用について、フロリゲンによる花序分化制御のポテンシャルと栽培環境との相互作用という観点から解析する。