研究課題
基盤研究(B)
植物病害による農作物の減収は食料安定供給を脅かす世界的な課題である。植物病害の発生は、温度や湿度などの環境要因の影響を強く受けることから、地球温暖化(=高温)とそれに伴う降水量の増加(=高湿度)は植物病害の発生を助長すると懸念されており、その分子基盤の解明は気候変動時代における植物病害防除に資する。本研究では、高温あるいは高湿度環境における植物の病害抵抗性の低下に関与する植物転写因子の機能解析を通じて、高温と高湿度がもたらす植物免疫の機能不全の分子基盤を解明する。