研究課題
基盤研究(B)
Rhizoctonia solaniは様々な作物種に被害をもたらす植物病原糸状菌です。植物病害の克服には病原体の感染生理の理解とそれに基づいた防除法の確立が必要ですが、本菌の感染機構の理解は不十分です。本菌は壊死を誘導して殺した宿主から栄養を摂取します(殺生寄生)。双子葉植物において、本菌は殺生寄生を行っていました。一方、単子葉植物では、感染初期に生きた宿主から栄養をかすめ取る活物寄生を行うことを見出しました。つまり、本菌は宿主毎に感染機構を使い分けている可能性が示されました。そこで本研究では、本菌の感染行動の時系列観察とその宿主特異性との関連性を調べ、本菌の感染機構の真の理解を目指します。