研究課題
基盤研究(B)
ヘムはタンパク質と結合することで様々な機能を果たしており、生物にとって不可欠な物質である。動物病原細菌は、不足しやすいヘムを、宿主から収奪することで病原性を発揮していることが知られている。しかし、植物病原細菌では、動物病原細菌においてヘム収奪に関わる相同遺伝子が保存されているにも関わらず、宿主からのヘム収奪とそれに対する宿主応答の分子機構はほとんど明らかになっていない。本研究計画では、代表者の有する植物ヘム代謝経路に関する知見や、代謝物可視化技術を基に、植物病原細菌と宿主植物のヘムを巡る分子攻防を明らかにすることで、新規病害防除システム構築に向けた基盤形成を行う。