研究課題
基盤研究(B)
ファイトプラズマは、植物の篩部細胞に寄生する病原微生物であり、世界中で多くの農作物に被害を与えています。ファイトプラズマは、ヨコバイなどの昆虫により媒介され、昆虫-植物の宿主間を水平移動する「ホストスイッチング」により感染を拡大させます。昆虫によって媒介される植物病原体は、地球温暖化とともにその感染範囲を拡大させており、こうした病気を防ぐことが近年の重要な課題となっています。本研究は、ファイトプラズマがどのように植物・昆虫という異なる宿主を識別しているのか?、どのように宿主を操作して防御機構から回避しているのか?に焦点を当て、感染戦略の分子メカニズムを解明することを目指します。