研究課題
基盤研究(B)
人間活動による地球上の生物の絶滅は過去とは桁違いの速度で進行し、生物多様性が急速に失われている。特に、汽水・淡水魚の約42%が絶滅危惧種とされ、これらの総括的な保全戦略が必要である。魚類では卵子の保存が困難であるため、保全方法が確立されていない。本研究では、ゲノム編集により作出した免疫寛容型(rag2変異体)の琵琶湖固有種ホンモロコ(Gnathopogon caerulescens)を用いて、同種他家、さらに近縁魚種の卵原細胞移植による卵子形成を試みる。ホンモロコrag2変異体を共通の配偶子形成レシピエントとして同種、近縁異種の卵子形成を行う事により、魚類の保全システムを構築、完成させる。