研究課題
基盤研究(B)
生物多様性の重要性への認識は高まっているが、生物多様性を効果的に保護するための基盤となる知識が不足している。特に無脊椎動物についてはこの問題が顕著である。本研究では、無脊椎動物の中でも特に重要なアリに焦点を当て、どのような種が地球上のどこに出現しているのか(1分類学的多様性)、独自の進化史を持つ系統がどこでみられるのか(2系統的多様性)、生態学的な影響は地理によってどう異なるのか(3機能的多様性)という三つの側面に関する知識基盤の構築を目的とする。それから多様性マップの作成や多様性の保全レベルの評価等を行う。本研究の成果は、世界的な環境保全計画の枠組みに昆虫を含めるための新たな基盤を提供する。