| 研究課題/領域番号 |
24K01795
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| 研究種目 |
基盤研究(B)
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| 配分区分 | 基金 |
| 応募区分 | 一般 |
| 審査区分 |
小区分40010:森林科学関連
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| 研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
中川 弥智子 名古屋大学, 生命農学研究科, 准教授 (70447837)
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| 研究分担者 |
松尾 奈緒子 三重大学, 生物資源学研究科, 准教授 (00423012)
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| 研究期間 (年度) |
2024-04-01 – 2027-03-31
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| 研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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| 配分額 *注記 |
18,200千円 (直接経費: 14,000千円、間接経費: 4,200千円)
2026年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2025年度: 7,020千円 (直接経費: 5,400千円、間接経費: 1,620千円)
2024年度: 6,890千円 (直接経費: 5,300千円、間接経費: 1,590千円)
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| キーワード | カンボジア / 熱帯季節林 / 樹種組成 / 土壌特性 / 吸水深度 / 地上部と地下部 / 機能形質 |
| 研究開始時の研究の概要 |
熱帯季節林樹木は高温・乾燥・山火事・冠水の各ストレスに、地下部~地上部の諸器官でどう協働対応しているのか?という問いに答えるため、3つの森林タイプにおいて、森林動態や各樹種の機能形質特性を明らかにする。また、樹木の多種共存メカニズムや気候変動への応答予測を目指し、以下の4点をカンボジアの落葉広葉樹林、半常緑広葉樹林、常緑広葉樹林で解明する。 ①森林動態・炭素吸収能:雨季と乾季の各季節における樹木の死亡率や成長速度、炭素吸収速度 ②地上部特性:葉や材における水利用特性や光合成特性 ③地下部特性:根における水獲得特性(吸水深度)や構造特性 ④樹皮特性:樹皮における山火事耐性
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| 研究実績の概要 |
高い生物多様性を有する一方で、森林減少率が非常に高いカンボジアでは、森林消失・劣化を抑制し、適切な森林資源管理のための礎を構築することが急務である。また、カンボジアの熱帯季節林は、長い乾季だけでなく、乾季終盤における酷暑や頻発する山火事のリスクにさらされているため、温暖化や乾燥化といった気候変動の影響を大きく受けると予想される。これまでは地上部特性が主に研究されてきたが、水吸収は地下部の根系で行われることから、地下部特性の理解も重要である。そこで本研究では、各樹種のストレス応答を通して、熱帯季節林樹木における地上部と地下部の協働した生存戦略の解明を目指す。特に2024年度は、主要な3つの森林タイプ(落葉樹林、半常緑樹林、常緑樹林)の構造特性と熱帯季節林樹木の水獲得特性(吸水深度)を明らかにすることとした。 各森林タイプに設定された1haのプロットにおいて、標本作製を通した樹種同定の精査、深度2mまでの土壌を雨季と乾季の両季節で採集・分析し、樹種の組成と土壌特性の関係を詳細に解析した。くわえて、乾季と雨季に2mまでの土壌サンプリングと主要樹種の材コアの採集を行い、試料から抽出した水の酸素の安定同位体比から吸水深度を推定した。 その結果、樹種組成は落葉樹林で大きくことなること、雨季の土壌養分が乾季より高くなること、落葉樹林では雨季の土壌水分が他の森林タイプより高いことが分かった。特に雨季の土壌水分と深度方向の土性が樹種組成と強く関連しており、雨季の冠水ストレスへの耐性・応答も重要な視点であることが判明した。吸水深度は概して乾季に深くなったことから、熱帯季節林樹木は、土壌環境に応じて吸水深度を変化させて効率的に水を獲得していると言える。また、吸水深度の種間差は雨季と乾季の両季節で認められたことから、養水分や空間をめぐる競争によって地下部でのニッチ分化が生じていることも示唆された。
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| 現在までの達成度 |
現在までの達成度
2: おおむね順調に進展している
理由
初年度は土壌特性の評価と樹種同定にくわえて、吸水深度の推定を順調に進めることができた。また、地上部の葉、葉柄、および樹皮の採集もほぼ完了しており、今後、より詳細な分析や解析を行うことで、地下部における水獲得特性にくわえて、地上部の水利用特性や山火事耐性を明らかに出来る予定である。また、森林動態の調査も順調に実施できており、解析を進めることで、動態特性と形質特性の関連性を明らかに出来る予定である。
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| 今後の研究の推進方策 |
初年度は試料採集とデータ収集を中心に行ったため、次年度以降は野外調査の継続に平行して、試料やデータの分析・解析と成果の論文化を加速させたいと考えている。また、未着手である根の形質特性に関する調査を開始させる予定である。
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