研究課題
基盤研究(B)
母島のオオバシマムラサキは種内で4つのエコタイプに分化し、そのうち1つのエコタイプは交雑に由来し新しいニッチで交雑帯を形成していること、種やエコタイプの分化がほぼ同時期に生じたことが明らかになっている。島嶼という狭い地理的範囲において、短期間に多様な種やエコタイプが分化した遺伝的背景を明らかにするために、異なる環境に適応しているオオバシマムラサキの4つのエコタイプを対象に、エコタイプ間で遺伝的に分化している遺伝子領域を探索し、その遺伝子の機能から新しい環境へ進出するためにどのような遺伝的メカニズムが働いたのかを解明する。