研究課題
基盤研究(B)
木本つる性植物(以下、ツル植物)は、樹木よりも早いスピードでバイオマスが増加し続けていることが多くの森林タイプで報告されている。ツル植物は様々な森林階層に生育するクローナル植物であり、樹木と異なる方法で増加する。ツル植物は樹木をよじ登ることで垂直方向に、林床を匍匐し、また幹や樹冠間を乗り換えて水平方向に大きく成長する。ツル植物は成長の過程で地面に接した茎から発根して、見かけの個体を増殖させるクローン繁殖を行う。本研究は、ツル植物の長期観測を行い、ツル植物の個体群拡大が樹木のそれを上回ることを示すと共に、遺伝構造解析を行い、クローン繁殖の観点から増加現象のメカニズムを解明する。