研究課題
基盤研究(B)
花粉症の有病者が増加する中、花粉症の原因であるスギ等の花粉飛散抑制剤が必要とされている。既存のスギ花粉飛散抑制剤は、開花前年の夏から秋に処理効果を得るものであった。一方で、雄花が目立つ開花直前の冬期低温下において植物ホルモンのエチレンとジャスモン酸の処理によって花粉飛散抑制効果が得られることが明らかになっている。本研究では、類似作用を持つ植物ホルモンを加え、開花直前でも散布効果のある花粉飛散抑制剤を開発することを目的として、スギ、ヒノキ、およびカバノキ科への処理効果と、他の植物への薬害程度を調査する。