研究課題
基盤研究(B)
養鶏産業においては,雌雄や孵化のタイミングの都合で年間70億羽以上ものヒナが世界で殺処分されるなど、多大なロスが生じていることが世界的に問題となっている。本研究では、廃棄または殺処分される雛の数を減らし効率的で持続可能な生産システムの実現を目指し、鶏胚の非破壊診断技術による胚成長の指標検証、ならびに外的環境による成長制御の可能性検証を目的とする。光透過の計測ユニットを構築して孵卵中の生育データを収集し、鶏胚診断の可能性を検証する。また孵化時刻のばらつきを抑えた効率的な孵卵システムを目指し、環境温度と孵化率の関係をふまえ、環境温度や比熱的外部刺激による鶏胚成長の積極制御が可能かを検証する。