研究課題
基盤研究(B)
本研究では、ユーグレナが、嫌気環境下でも細胞内の還元力を効果的に使って物質生産する能力に着目する。①ユーグレナが嫌気環境に適応した代謝機構を、遺伝子ノックアウト実験に基づいて明らかにする。さらに、明らかにした代謝機構を、申請者が開発した核ゲノム形質転換技術により制御する。②バイオ燃料の生産力を上げるとともに、同時に副産物として特定の高付加価値物質を生産させ、ユーグレナによる複合的バイオリファイナリーを実現する。③ユーグレナの嫌気下物質生産を支える代謝機構から、一般的な物質生産宿主に広く実装できる要素を見出す。これらの研究を通じて、効率的な嫌気的バイオリファイナリーの利用を広げることを目指す。