研究課題
基盤研究(B)
フラビウイルスは主に小胞体で増殖するが、他のオルガネラとの関連については不明である。細胞分裂に伴う核膜の消失の際、核と小胞体はオルガネラ間コミュニケーションによりタンパク質を交換する。これまでに、フラビウイルスの感染により核膜が消失し、核内膜タンパク質が小胞体に局在変化することを明らかにしている。本研究では、フラビウイルス感染細胞における核と小胞体の関連性に着目することで、①核膜の消失に関わる因子、②核から小胞体に局在が変化する核内膜タンパク質および局在変化の関連因子を特定する。さらに、③特定した因子とフラビウイルスの増殖や病態形成との関連を細胞および生体レベルで明らかにする。