研究課題
基盤研究(B)
パピローマウイルス(PV)は宿主との共進化の過程で高度に順応(アダプテーション)しており通常は病原性を示さないが、悪性性腫瘍の発生にPV感染が関与していることが示唆されている。動物においてもPVが悪性腫瘍の発生に関与することが指摘されているが、その因果関係は証明されていない。本研究では、PV感染による猫の皮膚癌および口腔癌の発生メカニズムを解明し、ヒトの疾患のトランスレーショナルモデルとしての有用性を検証するとともに猫における癌の予防法の開発を目指す。また、、動物を宿主とするPVのゲノムデータを蓄積しPVの起源を調べることにより、PVが悪性腫瘍を生じる進化的背景と分子基盤を明らかにする。