研究課題
基盤研究(B)
全ての胚および胚体外組織(胎盤や卵黄嚢等)はエピブラスト系列、栄養膜系列、原始内胚葉系列のいずれかから派生する。ES細胞、PrES細胞は、それぞれ着床前のエピブラスト、原始内胚葉の性質を捕捉している。しかし従来TS細胞は、着床前後のどちらからも樹立され、着床前の栄養外胚葉よりも着床後胚の栄養膜組織である胚体外外胚葉に類似した特徴を示す。本研究では、栄養外胚葉の性質を捕捉した新規TS細胞を樹立し、栄養膜系列の高効率キメラの作製を可能とすると共に、ES細胞、PrES細胞、新規TS細胞を共培養することで、着床前胚における3つの細胞間相互作用ネットワークを解析・解明することを目的としている。