研究課題
基盤研究(B)
器官再生の程度は動物種により様々で、例えば両生類は高い再生能を示す一方で哺乳類の再生能は限定的であり、何が再生能を規定しているのかは不明である。器官再生時には創傷を引き金として創傷部にその後再生器官を形成する源となる増殖細胞集団(「再生芽」)が形成されることが特徴であり、これは通常の初期発生時には見られない創傷が引き起こす再生固有の過程である。本研究では、この創傷後の応答に両生類の高い再生能を担保する機構があると考え、高い再生能を示す生物において創傷が再生芽形成を引き起こすその分子機構を解析し、再生能の規定要因を明らかにすることを目的とする。