研究課題
基盤研究(B)
蚊は世界で最もヒトを殺す生物となっている。アフリカなどでは、蚊が媒介する感染症に年間で数億人が感染し、100万人以上が死亡していた。感染症を媒介する蚊に対し殺虫剤が有効だが、耐性蚊の出現により新たな殺虫剤の開発が急務となっている。船底への海洋生物の付着は燃費などを悪化させるため、付着を防ぎ環境への影響が少ない新たな防汚剤の開発が望まれている。蚊および海洋生物のオクトパミン受容体(OAR)は、殺虫剤や防汚剤の標的として注目されている。しかし、構造情報が無く構造ベース創薬を妨げている。本研究では、殺虫剤や防汚剤の開発に役立つ構造情報を取得するためOARの立体構造解析研究を行う。