研究課題
基盤研究(B)
ユビキチンリガーゼ(E3)は病原菌の感染やヒトの生体防御応答におけるシグナル伝達において、重要な役割を果たしている。免疫反応を担う、転写因子NF-κBのシグナル伝達経路に関わるE3であるLUBAC複合体は直鎖状ユビキチン鎖を生成することにより経路の活性化に関与する。また、E3のRNF11はHECT型E3等と複合体を形成し、経路の抑制に働いている。さらに、E3はユビキチン経路を持たない病原菌にも存在しており、病原菌のNEL型3は感染に寄与している。本研究では、これらE3の反応機構の解明を目指し、LUBAC複合体、RNF11とHECT型E3の複合体、NEL型E3等の構造および機能解析を行う。