研究課題
基盤研究(B)
オルガネラ上では、シグナル伝達、生化学反応、物質輸送などが行われている。これまで、膜タンパク質の修飾に着目したオルガネラ機能制御の研究が数多くなされてきたが、膜を構成する脂質の変化に着目した解析はほとんどない。研究代表者は、オルガネラ膜の脂質がユビキチン化されるという新しい膜脂質修飾を発見した。しかし、膜脂質のユビキチン化の分子機構や生物学的意義は不明である。そこで、本研究では、膜脂質のユビキチン化とユビキチン様タンパク質修飾の解析に基軸を置き、修飾の分子機構とその破綻が細胞機能に及ぼす障害の解明を目標とする。膜脂質のユビキチン化修飾という新しい視点から、オルガネラの機能制御の理解を目指す。