研究課題
基盤研究(B)
本研究では申請者が同定した低O2センサーTRPA1チャネルに焦点を当て、その生物学的意義を追究する。予備的実験により、TRPA1の低O2感受性獲得時期は生命の胎盤獲得時期と進化上一致すること、また本発見を起点としてTRPA1の胎盤における発現および胎児への血流量制御を見出している。このような予備的結果に基づき、本研究では低O2ストレス時におけるTRPA1を介した細胞外からのCa2+流入が胎盤細胞の分化や機能などに及ぼす影響を解明することで、TRPA1が司る低O2ストレス応答の根源的理解へとつなげる。