研究課題
基盤研究(B)
本計画では、新型コロナウイルス(SARS-CoV2)のゲノムRNA(gRNA)が作る核酸タンパク質複合体に関する「gRNAのフォールディング仮説」を証明する。SARS-CoV2のgRNAはウイルスのNタンパク質と結合し、直径16 nmの球状の構造体が繋がったRNA-タンパク質複合体(RNP複合体)を形成し、ウイルスに収納される。申請者は「gRNAはNタンパク質と結合し、gRNAの塩基配列により規定される構造に折り畳まれる」とする仮説を提案した。本研究は、一分子蛍光分光実験を駆使することで、gRNAのフォールディング仮説を検証し、gRNAのフォールディングを阻害する方法を開発する。